魚介類を繊細に味わうには蒸し器がいちばん

 

白身魚やエビ、カキやムール貝といった上品でデリケートな素材には、持ち味を損なわないために短時間でできる調理法が向いています。優しくしかも短時間でしっかりと火を通す蒸し器料理は、魚介類にもうってつけ。

 

新鮮な具材が勝負の、あさり蒸し鍋はお酒にも合う小粋な1品です。あさりは殻をよく洗い、白菜は短冊切り、長ネギは斜め切りに。鍋にだし汁と酒を入れ蒸し器をセットして火にかけ、煮立ったら具材をすべて入れてふたをし、蒸気があがる火加減で約15分蒸します。

 

薄口しょうゆをたらしてもいけますが、中華風の塩だれがまたよく合うんです。塩だれは水1/2カップ、中華スープの素小さじ1/2、酒大さじ2、塩小さじ1/2を鍋でひと煮立ちさせ、ごま油、コショウ各少々を混ぜればできあがり。

 

いろいろな料理に応用できますので、覚えておくと便利ですね。アサリ鍋のスープにはご飯を入れ、最後は雑炊でどうぞ。

 

繊細な風味の鯛かぶらは、お祝いごとにもお似合いの華やかな蒸し器レシピです。鯛はうろこ、内臓をとって洗い、水けをふきます。表面に切り目を入れ、塩、酒をふって約10分おいてください。

 

カブは皮をむいて半分に切り、シイタケも石づきをとって半分に。水菜は約4㎝に切ります。鍋でだし汁と酒を煮立たせ、蒸し器に野菜、その上に鯛を載せて蒸気があがる火加減で約20~25分蒸します。たれはポン酢が合います。しめはこんがり焼いたお餅がおすすめですよ。